2024.11.2 歯周病の現状について
段々と寒さを感じる季節になりました。
お体に気を付けてお過ごしください。
今回は歯周病についてお話します。
世界でもっとも患者数が多い病気として知られている歯周病。
日本でも、30代以上は約8割がかかっています。
重度の歯周病は40~50代から増えていくため「中高年の病気」という
印象が強いものの、近年は若年化の傾向に。歯ぐきの赤みや腫れといった
初期症状は、10代の小中学生にも見られます。
歯周病は、歯垢(プラーク)の中の歯周病菌が歯肉などに炎症を
起こす細菌感染症です。炎症が歯肉だけに起きている現象を「歯肉炎」
それ以上に進行して、歯を支える歯槽骨などの歯周組織に影響が及んだ状態を
「歯周炎」と呼び、この2つを総称して「歯周病」と言います。
重症化すると最悪の場合は歯を失うこともあり、実際日本人が歯を失う原因の
第1位は、むし歯ではなく歯周病が原因です。
歯周病は自覚症状が少ないため、知らぬ間に進行してしまいます。
しかし、歯科医師・歯科衛生士の指導に基づく適切なセルフケアにより
歯垢を取り除くことで、症状の進行を抑えることが期待できます。
歯周病予防には早期からのケアが大切です。
若いうちから歯ぐきの状態を毎日チェックするとともに、
適切なセルフケアを心がけましょう!
次回はその歯周病予防のポイントをお伝えします。